2015年1月4日日曜日

Galette des Rois

Galette des Rois ガレット・デ・ロワ
新年が明けるとフランスのお菓子屋さん・パン屋さんのウインドゥにはガレット・デ・ロワが お目見え 新年には欠かせない伝統菓子なんです  毎年 1月6日のキリスト教の祭日épiphanie公現節(クリスマスから12日目の この日 誕生したキリストのもとへ東方から三博士(3人の王様)が訪れキリストの誕生を祝った日(キリストが洗礼を受けた日)に由来するお菓子です  
Galetteガレット(円形の平たい菓子) Roisロワ(王様)王様のお菓子を意味する この菓子は 一般的には折りパイにアーモンドクリームが入った とてもシンプルなパイ菓子で知られています そして必ず紙の王冠がセットになっています  フランス北部は このタイプが多いようです アルザスもそうです 南部の地方ではオレンジ風味の王冠状のブリオッシュタイプ(プロバンスあたりはフルーツの砂糖漬けがトッピング) ブルターニュ地方では円形状の巨大サブレなど地方によって色々なタイプがあるようです ほかにもショコラ味だったり アーモンドクリームのフレバーがフランボワーズ ピスタッチオ ショコラ だったりします シンプルだから パティシェの腕が発揮される お菓子でもありますね  このお菓子は半分はバターから成り立っているお菓子なので美味しいからといって たくさん食べると大変なことになります 
もうノエルから 食べ続けているので今更ですが・・・私の場合です

え~話をもどして・・・ガレット・デ・ロワの中にはFèveフェーヴ(空豆の意)と呼ばれる陶製の小さな人形が 一つ入っていて 家族や友人たちが集まり ガレット・デ・ロワを切り分けて食べフェーブが当たった人はセットになっている紙の王冠を被り 皆から祝福をうけ その日1日王様・女王様になることが出来 1年間幸せに過ごすことができると言い伝えられています 本来は1月6日に祝うのですが 最近では1月中 皆が集まりやすい日に行われているようです
Fèveフェーヴとは空豆の意味で ヨーロッパでは その形が胎児を思わさせることから 古くから 受胎の象徴とされ 恩恵(子孫繁栄・豊作など)をもたらすものとして 貴重されていて 古代から空豆のもつ力に願いをこめて 空豆でくじ?を引いて 大切な事を決めていたようです 中世頃 教会での大切な物事を決めるとき お菓子に空豆を入れ決めていた習慣が一般にも広まり 公現節の慣わしの由来となっているそう 元々は本物の空豆を入れていたそうですが1870年に陶製の小さな人形を入れるようになったようです 空豆に そんな意味があるなんて知らなかったなぁ 空豆の風味が好きで 季節になると おやつ代わりにパクパクと口に ほりこみ 楽しんでいるけど これからは恩恵を意識していただきますね ドコマデモ ヨクバリ
Paul パン屋のフェーブ
てんとう虫 四葉のクローバー
流れ星 馬の蹄鉄
 


お菓子屋さんのウインドゥに
飾られている額一面のフェーブ
ガレット・デ・ロワを家族や友人たちと集って 切り分け 中に隠れているフェーブを当て幸せを願うという ほのぼのと楽しい慣わしですが このフェーブ キリスト像やマリア様 四葉のクローバーやてんとう虫などのラッキーアイテムをはじめ 人形 動物 車 お菓子 マトリョーシカ人形 スヌーピー 人気アニメキャラクターなど バリエーション豊富で お菓子屋さんなどでは毎年 フェーブのデザインを変えていて ガレット・デ・ロワを眺めるより フェーブ見たさに お菓子屋さん巡りをするのも楽しいくらいです フェーブのコレクターもいるくらいで蚤の市ではアンティークのものまで売られていて コレクターの方が真剣に見つめている姿をよくみかけます 


Paul 2012年のフェーブ
クラッシックカー



ピンボケですが
可愛らしいカップのフェーブたち
 

クリスティーヌ・フェルベールさんの
お菓子のフェーブ 2012


友人が作ってくれた
ガレット・デ・ロワの中に
アルザスのシンボル
コウノトリ
1人用のガレットなので
私がフェーブを当てました





























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