2014年7月28日月曜日

Baeckeoffe

アルザス郷土料理 ”Baeckeoffeベックオフ”
「素朴」という言葉がピッタリあてはまる農民料理だから農民料理・・
素直に納得してしまいました・・・19世紀頃からの料理だそうです
アルザスの辛口白ワインで1晩漬け込んだ羊 豚 牛などのお肉と薄切りにしたジャガ芋 玉ネギをベックオフの土鍋(※1)に交互に重ねいれ オーブンで3~4時間 蒸し焼きにしたもので 味付けは塩のみ 野菜の甘味と お肉の旨味 白ワインのほのかな酸味 これらが三味一体以上になって滋味あふれる味を創りだしてくれています

※1ベックオフの土鍋・・アルザスはSoufflenheimスフレンアイム村で作られる陶器 赤土で焼かれた蓋付きのポッテリとした土鍋に花柄や小鳥 水玉など伝統的なアルザスらしい模様が 一つ一つ職人さんの手で丁寧に描かれています 長時間のオーブン料理でも平気なんです BaeckeoffeやKougelhopfは この陶器で焼くと味が むっくりと柔らかく美味しく仕上がるそうです



ステキなディスプレイ
このまま まとめて
ほしくなります
Baeckeoffeはアルザス語で”パン屋の釜戸”という意味で その昔 朝に前夜からベックオフの具材を鍋に仕込んでおいた主婦が洗濯の出かけにパン屋に鍋を預けパン窯で焼いてもらい 用事が終わった夕方ころに持ち帰るという習慣から この名は由来しているそうです なんとシンプルな調理法で合理的なんでしょう 名前の付け方も 味の付け方も シンプル 

Baeckeoffeを何かに例えるならアルザス風肉じゃがorアルザス風お鍋かな?
どちらかというと お鍋的存在のように思います アルザスのほとんどの家庭にベックオフの土鍋があり 人々が集まる食事の時にはベックオフの出番は
多く 手間いらずで皆でベックオフを囲みながらワイワイ楽しめる温かい料理
まるで 日本のお鍋みたい あっ お鍋が恋しくなってきました

お鍋には”鍋奉行さん”がいますが ベックオフ奉行は存在するのかな?


この写真の料理はアルザスの知り合いが作ってくれた Baeckeoffe
お肉は 豚 羊 鴨(私の好物)とジャガ芋 玉ネギ 人参 セロリのほかに知り合いの庭で採れたキノコなど野菜たっぷり もはや
Baeckeoffeではなく 別の域の料理になってました
でも 濃厚な味の野菜たちと 贅沢すぎるほどの お肉の顔ぶれ
美味しくないわけがない!!この土鍋40㎝くらいあるんですよ
なのに 美味しすぎて6人で ペロリと完食
それより 家庭で40㎝のものが入るオーブンがあることに驚きです
 

 
 
 

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