2014年7月30日水曜日

”のほほん” 始まる前に・・・

”のほほん”がはじまる前に今日は少し自分のコトを描いてみます

いよいよ 憧れのアルザスのほほん滞在が始まろうとしています
ア・ラ50th間近の私 思いついたら 少々 時間はかかるけれど
あちこち 寄り道 道草しながら いつの間にか 思いついたトコロにいて 楽しんでます 去年の今頃は私の夢の一つを叶えた、その中で喜怒哀楽を満喫していました 今 思うと その夢は新しいコトへのベースだったのだと思います ほんとに欲張りな私 いつまでも若くはないと 解っていても キモチは ”永遠の20歳”   20歳の頃は 何にも考えず日々を過ごしていて 自分は何が好きとか 自分には何ができるかなんて考えたことがなくて 今 自分でも驚くほど好きなコト やりたいコトが湧いてくる 今まで 後悔をあまり したことがないけれど あるとすれば20歳頃に今の気持ちがあれば・・・と タラレバ話をしてみたくなる・・・今 自分らしいコトが見つかっただけでも良かったと感謝です  フランスに1年滞在して 帰国してからの予定は考えてなくて プランを立てて自分を型にはめるのは やめてみよう と思う こんな発想は5年前の私からは想像もつかない(以前は石橋を叩いて叩いて横から眺めてGoサインが出ても渡らないくらい小心者だったの)
だから 今から随分 先のことは考えるよりも 今 目の前にある ”私のAlsace”を満喫します
この年齢で 語学学校の授業についていけるか とか最初からアパート暮らしで賃貸契約が無時できるか 銀行口座開設できるか スマホ・・・フランスで暮らすということは日本のようにスムーズに物事が進まないことがほとんどで ちょっぴり不安もありますが すべてを堪能してきます
フランスでの生活が落ち着いたら(wi-hiが繋がったら)ブログを再開します それまで皆さん ごきげんよう



































2014年7月28日月曜日

Baeckeoffe

アルザス郷土料理 ”Baeckeoffeベックオフ”
「素朴」という言葉がピッタリあてはまる農民料理だから農民料理・・
素直に納得してしまいました・・・19世紀頃からの料理だそうです
アルザスの辛口白ワインで1晩漬け込んだ羊 豚 牛などのお肉と薄切りにしたジャガ芋 玉ネギをベックオフの土鍋(※1)に交互に重ねいれ オーブンで3~4時間 蒸し焼きにしたもので 味付けは塩のみ 野菜の甘味と お肉の旨味 白ワインのほのかな酸味 これらが三味一体以上になって滋味あふれる味を創りだしてくれています

※1ベックオフの土鍋・・アルザスはSoufflenheimスフレンアイム村で作られる陶器 赤土で焼かれた蓋付きのポッテリとした土鍋に花柄や小鳥 水玉など伝統的なアルザスらしい模様が 一つ一つ職人さんの手で丁寧に描かれています 長時間のオーブン料理でも平気なんです BaeckeoffeやKougelhopfは この陶器で焼くと味が むっくりと柔らかく美味しく仕上がるそうです



ステキなディスプレイ
このまま まとめて
ほしくなります
Baeckeoffeはアルザス語で”パン屋の釜戸”という意味で その昔 朝に前夜からベックオフの具材を鍋に仕込んでおいた主婦が洗濯の出かけにパン屋に鍋を預けパン窯で焼いてもらい 用事が終わった夕方ころに持ち帰るという習慣から この名は由来しているそうです なんとシンプルな調理法で合理的なんでしょう 名前の付け方も 味の付け方も シンプル 

Baeckeoffeを何かに例えるならアルザス風肉じゃがorアルザス風お鍋かな?
どちらかというと お鍋的存在のように思います アルザスのほとんどの家庭にベックオフの土鍋があり 人々が集まる食事の時にはベックオフの出番は
多く 手間いらずで皆でベックオフを囲みながらワイワイ楽しめる温かい料理
まるで 日本のお鍋みたい あっ お鍋が恋しくなってきました

お鍋には”鍋奉行さん”がいますが ベックオフ奉行は存在するのかな?


この写真の料理はアルザスの知り合いが作ってくれた Baeckeoffe
お肉は 豚 羊 鴨(私の好物)とジャガ芋 玉ネギ 人参 セロリのほかに知り合いの庭で採れたキノコなど野菜たっぷり もはや
Baeckeoffeではなく 別の域の料理になってました
でも 濃厚な味の野菜たちと 贅沢すぎるほどの お肉の顔ぶれ
美味しくないわけがない!!この土鍋40㎝くらいあるんですよ
なのに 美味しすぎて6人で ペロリと完食
それより 家庭で40㎝のものが入るオーブンがあることに驚きです
 

 
 
 

2014年7月26日土曜日

Le Vin d'Alsace

 
vin nouveau
その年に収穫された葡萄で
作られた出来立てのワイン
ブドウのフレッシュ感たっぷりな
微発泡ワイン
収穫時期の数週間しか
味わうことのできない
貴重な味
初めてalsaceを訪れた夏の終わり 見渡すかぎり 青々と輝く葡萄畑
ワイン街道に点在する村で はじめて出逢ったアルザスワインの味
上品で甘すぎず フルーティで爽やか
スラッと細長い グリーンのワインボトル
ブドウの収穫祭も 行われ アルザス全体がウキウキしているよう
わすれられないステキな光景です

いつも 何も考えずに 美味しくスーっと喉を通過していくワインたち
これで 十分 シアワセ
でも せっかくアルザスに長く滞在するから
少し アルザスワインのお勉強をしてみようかな・・
・・・フランス政府観光局さんのパンフレットを参考にさせていただきました・・・

アルザスワインは白がメイン
フランスワインは畑名やシャトー名 村の名などで名称が表されていますが アルザスは ほとんどブドウの品種で名称を表しているそうです
 
アルザスワイン・・・白ワイン6品種 赤ワイン1品種・・・
●Rieslingリースリング 上品で繊細な芳香 高級ワインになる品 種のひとつで 力強い味わい 魚介類や白身の肉料理、アルザスの郷土料理では特にChoucrouteや Coq au Riesling(鶏肉の白ワイン風味のクリーム煮)とよく似合います

●Gewurztraminerゲヴェルツトラミネール・・・ゲヴェルツとはスパイスのこと 力強く豊潤で多彩なアロマ  トロピカルフルーツや柑橘類、スパイス ハチミツなどの香りが花開き とても個性的なワイン 食前酒や まったりと美味しいフォアグラ、
クセのあるチーズ(マンステールチーズなど)など 出合いものです

●Sylvanerシルバネール・・・フルーティで軽やかな辛口ワイン
 
魚介類やソーセージ、サラダ、Baeckeoffe(アルザス風肉じゃが)とともに

●Pinot Blancピノ ブラン・・・透明感あふれる輝き  緑かかった淡黄色 フレッシュで やさしい果実の香り 酸味は穏やかで心地良い 温采 冷菜 魚 家禽 卵料理と幅広く 似合いますTarteFlambees(アルザス風 薄焼きピザ)やTourte de Munster
(お肉の粗びきとマンステールチーズのパイ)もあいます

●Pinot Grisピノ グリ・・・ブルゴーニュ原産 力強くコクのある味わい 赤ワインの代わりに肉料理やフォワグラと合わせることも
以前はトケイ グリ→トケイ ダルザス→トケイ ピノグリと名称が変わり 2007年 Pinot Grisと正式に名称が決まったそうです
個人的にはTokaiトケイ という響きが気に入ってたので 少し寂しいですが しっかりとした味わいは変わらず健在

 
●Muscat d’Alsaceミュスカ ダルザス・・とても さっぱりとした辛口
食前酒として Biscuites d’anis(アルザスのマカロン アニス風味)焼き菓子と合うのですね
●Pinot Noirピノ・ノワール・・・アルザスでは唯一 赤またはロゼをつくる品種(ブルゴーニュ原産) 明るい朱色 イチゴやサクランボのような香り ライトボディのワイン ソーセージや肉料理 チーズとともに 中世には大修道院や教会に納められていたという記載が残されているそうです

品種名とは別にAOC(原産地呼称統制・・フランス政府によって最高の品質を保証されたワイン)によるカテゴリーがあります


☆Alsace Grand Cru(AOCアルザス・グラン・クリュ)・・50区画の特に認定されたグラン・クリュ(特級畑)で作られるワインに与えられる名称 ラベルには必ず品種と収穫年が表示され 使用される品種は リースリング ゲヴュルツトラミネール ピノ・グリ ミュスカ・ダルザスの4品種に限られています
☆Crémant d'Alsace(AOCクレマン・ダルザス)・・シャンパーニュと同じ製法で作られるアルザス発泡酒 ピノ・ブランが主に使われますがピノ・ノワールを使ったロゼもあります Kougelhopfクグロフととても合いますよ

☆VendangesTardives(ヴァンダンジュ・タルディーヴ)・・十分に熟した遅摘みのブドウから作られます 甘口ワイン リンゴタルトなど合いますよ
☆Sélections de GrainsNobles(セレクション・ド・グランノーブル)・・選りすぐったブドウから作られる甘口貴腐ワイン 豊潤で余韻のある味わい
フォワグラやTarteLinz(リンツァータルト)と合いますよ

アルザスワインの歴史は古く ガロ・ローマ時代にさかのぼり中世に入ると ほとんどが教会・貴族の所有となりブドウ品質の良さを保たれていたそうです 18世紀フランス大革命により国家によりブドウ園は没収され小作人たちに売り払われ 量産主義ワインの品質がが低下してしまい 第2次世界大戦中ドイツに占領されたことで更に品質が低下 第2次世界大戦後 フランス政府と地元の生産者によって アルザスワインの品質が改良され1962年にはAOCワインのランクに達するまでになったそうです・・・アルザスの方々の大変な努力のおかげで 今 こんなに美味しいアルザスワインをいただけているのですね 感謝です
この想いを胸にして アルザスワインを楽しみます♪

2014年7月25日金曜日

Kougelhopf


アルザス地方の郷土菓子を代表する
”Kougelhof” (クグロフ)
バターたっぷりのブリオッシュ生地で作られた発酵菓子です
かならず レーズンの入った生地を
アーモンドをはりつけたクグロフ型にいれて焼くのがアルザス風

アルザスのパン屋さんやお菓子屋さんでは必ず 作られていて
店頭にゴロンゴロンと 並んでいます


こんなに作って大丈夫かしら?と 私の心配は無用で・・・
どれにしようか 考えているあいまに
次から次へと クグロフのお嫁入り先が決まっていくのです
なぜ 考えるかというと
クグロフは大きいのから小さいのまで 大きさ豊富
一個ずつに 可愛い値札がついていて
量り売りされているのです
なんとも フランスらしい

 注文すると 目の前で 
驚くほど たっぷりの粉糖をかけてお化粧してくれます
丁寧にラッピングして リボンをかけてくれるところもあるよ
なんだか ご褒美をもらった気分♪
1人用のミニサイズは アーモンドスライス
大きいほうはアーモンドが丸ごと入っているので
アーモンドを より感じたく
一人旅でも 大きいのを頼んでしまいます

クグロフって どこから やって来たのかな??って
あんまり 考えたことないのですが(クイケ ダケ)
いろいろ 諸説があるみたいですね

古くはオーストリアを含むボヘミア地方が発祥とされていて
かつては ビール酵母を発酵させて焼いていたそうで
ドイツ語のGugelグーゲル(僧侶の帽子)と
Hupfフプフ(ビール酵母)という2つの言葉が語源ともいわれているそうです
オーストリアから嫁いだフランス王妃マリー・アントワネットが                            
strasbourgにある
アルザス陶器のセレクトショップ
惚れ惚れするモノばかり
フランスに初めて もたらしたともいわれています

また他説によるとフランス アルザス地方にあるRibeauvilléリボーヴィレという村(現在はアルザスワイン街道の3つの真珠といわれていて中世の雰囲気をそのままに伝え グラン・クリュ(特級)畑に囲まれたワイン村)が
発祥で この村の陶工 クゲルの名が語源とも言われています
・・・辻調理専門学校さんのブログを参考させていただきました・・・

発祥地や語源は いろいろあって定かでないそうですが
それだけクグロフが 愛され続けられている証なんですね


ベーコンや玉ネギが入った 塩味のクグロフもあるらしく 早く 出逢ってみたいです
それに 食い気に走りすぎていて 大小様々なクグロフがゴロンゴロンしている姿を写真に収めてないのに気づき たくさんの可愛らしい姿を収めて 披露しますね

Bredele

                   

Alsaceの美味しいをギューっと詰め込んだ小さな焼き菓子たちを総称して”Bredeleブレデレ” と呼ばれています
ブレデレはアルザスのクリスマスを彩り 皆からとても親しまれています
12月6日子供たちの守護聖人『サン・ニコラ』のお祭りの日(子供の日)が近づくころ クリスマスに向けて お菓子屋さんではもちろん
家庭でも作られ レシピが作る人の分だけあると言われているほど本当に味や形がバリエーション豊か 眺めているだけで満たされてしまうくらい・・・しっかり胃袋も満たしていますよ・・・

ブレデレの定番を並べてみますね

●Butterbredele・・・シンプルなバタークッキー(ハート型 流れ星 お花 丸型 動物 菱型etc)
●Spritzbrelde・・・アーモンドの風味豊かな絞り出しクッキー レモンがほのかに香ります
●Etoiles a la Cannelle・・シナモン風味の星型クッキー 白のアイシングがクリスマスらしい
●Linzerbredle・・リンツァータルトのクッキー版みたい
 ●Kokosmakrenle・・ココナツのクッキー
●Buerehifele(palets aux epices)・・シナモンやカルダモン クローブなどのスパイスクッキー
●Brunsli(Bruns de Bale)・・アーモンドにココアやシナモンの風味の星型クッキー バターが入ってないので 少しあっさりかな?
●Anisbredle・・・アニス風味のプチマカロン
●Spritzbredele・・・人や生活風景 動物 植物などのモチーフを木板に彫刻された伝統的な型の上に薄くのばしたクッキー生地を敷き模様を移して焼いたクッキー クリスマスツリーに飾ることもあるらしいですよ


クリスマス菓子ですが 1年中 作られているお店もありますよ
ブレデレ専門店があるくらいなんです 

ブレデレとの出逢いは 3年前のクリスマスが過ぎ新年を迎えたばかりの1月に
アルザスを訪れた時 アルザスの知り合いがクリスマスのお裾分け?(残り?)と言って袋いっぱいに詰まっている手作りブレデレをいただいたのが最初だったんです それまではアルザスの代表郷土菓子・KougelhopfやBerawecka ・Gateau auFromageAlsacienアルザス風チーズケーキ ・ForetNoire フルーツ豊富なアルザスならではのフルーツタルトたちにココロうばわれていたのですが なんと素朴で愛らしく あきのこない”ブレデレ”に想いを寄せるようになったのです

大好きな台湾高山烏龍茶とも とっても似合います
もっともっと早くにブレデレの存在に気づいていたら・・・と想う今日この頃です クリスマスの季節になると グッと種類が豊かになったブレデレが詰め合わされてMarché de NOEL(クリスマス市)や お菓子屋さんで ステキにディスプレイして並べられるそうです 何故 並べられるそうと描いたのは 実はアルザスのクリスマス時期を味わったことがないのです アラマッ!!
今回のアルザス滞在はアルザスの四季を感じてみたく1年の放浪?を予定してます
 素朴で可愛いブレデレが 12月のアルザスを より一層ステキに演出している姿を しっかりと眼と胃袋に焼きつけてきます


























2014年7月16日水曜日

La Choucroute

いつ見ても惚れ惚れ
・・・La Choucroute・・・

はじめて出会ったとき、そのボリュームの多さに驚き
お皿の真ん中にキャベツの酢漬けがこんもりと盛られ
そのまわりをソーセージや豚肉、ベーコン、ポテトなどで
彩られ・・・まさに皆でワイワイと囲みたくなります
一人では残してしまいそうで
オーダーするには勇気のいる お料理です



Niedermorschwihr村の
WINSTUB
”ジャムの妖精”と称される
Christine Ferberさんの
お店・工房がある村でもある
 

シュークルートはalsaceを代表する郷土料理のひとつであり
農民料理でもあります
塩につけ乳酸発酵した千切りキャベツ(ピクルスや日本の古漬けみたい)
と ベーコンや豚肉の塊、ソーセージ、ポテトをネズの実やクミン、
ローリエなどの香辛料、白ワインと煮込んだ料理です

キャベツの千切りを塩漬け乳酸発酵させたもの
または それと肉などを一緒に煮込んだ料理
両方とも シュークルートとよばれています







Kaysersberg村の
WINSTUBにて
わかりにくいですが5人分らしいです
楽しそう
 
キャベツの乳酸発酵による旨味と やさしい酸味
野菜 肉 白ワイン 塩 三味?四味?一体となり
とてもシンプルで滋味溢れる味わい
ほどよい酸味が美味しい完食へ導いてくれますよ

シュークルートはソーセージや 豚肉が入ったものが
知られていますが
白身魚や鴨のコンフィなどのシュークルートもあり
お店によっても、家庭によっても
具?がさまざま。
お肉のシュークルートには2種類のソーセージ
(ひとつはsaucisses de strasbourgストラスブールソーセージ

                     魚肉ソーセージのように白っぽくキメが細かいソーセージ)を

入れるのがalsace風らしいです
さすが ドイツから渡ってきただけあって
白ワインはもちろん ビールがよく似逢います♪

シュークルートの歴史は古く
1世紀の古代ローマで食べられていたそうです

最近では alsaceでもヘルシー志向が手伝ってか
ボリュームをひかえた お一人様用シュークルートが
レストランなどでいただけるのが うれしいですね

一人旅を好み 一回の食事であれこれ 食べてみたい
よくばりな私はには とても ありがたいです

と いってもWINSTUB(alsace風居酒屋)やシュークルート専門店では ボリューム満点で登場します
これぞ ”alsace” を感じる瞬間です




 maison kammerzell(カメルツェルの家)

strasbourgの大聖堂前にある広場に木の彫刻装飾が見事な
4階建ての建物
一階の石造部分はは15世紀 その上階は16世紀の建築
中世の雰囲気をかもしだしています
夜は とても幻想的です
19世紀には食料品店でしが
今は お魚のシュークルートが特に有名で知られている
レストランになっています このレストランを味わいたい方は
必ず 予約をしていってね
今までに 訪れた時に出逢ったシュークルートたち
一皿、一皿に 想いがこもってます
8月からのalsace生活で
また どんなシュークルートに出逢えるかワクワク

とあるblogでみつけたのですが
キャベツのシュークルートを芯にして
お肉やソーセージを巻いてグリルしたものあるらしいです
どうか 私も 出逢い味わいたいです














鴨のコンフィシュークルート添え
私の好物
このメニューをみかけたら
必ずといっていいほどオーダーします
 
 
 
 
 
 
 
 
































2014年7月10日木曜日

La Route des Vins d’Alsace


・・・alsaceのワイン街道・・・

あまり知られてないけれど
ボルドーやブルゴーニュと並ぶフランス三大ワイン街道の ひとつ

ヴォージュ山脈の東側、南北に約170㎞にわたり
葡萄畑が続いています
北の玄関口はMarlenheim(マルレンアイム)から

Degustation 試飲 &
Ventes 販売
この看板を見つけては
ふらりっと入ってしまう
誘惑の目印




 
南のThann(タン)まで・・・街道沿いにはワイン醸造を行う村々が
いくつも点在しています

ガロ・ローマ時代から中世にかけてすでにヴォージュの山麓に沿って
できあがっていた街道
俗化せずに その多くは生活街道として 
また、村々はワインその他の農業によって
生活を営み続けられています

ワイン街道を訪れると 
ワイン街道に共通する風景に出迎えられる
春・夏には 瑞々しい深い緑に覆われ
たくさんの恵みを浴び 葡萄を育み
秋には なだらかな丘たちが黄金色に輝く葡萄畑のアプローチ
街道に沿って Colombage(木組みの家)がつづき
村の入口の 中世からの塔門を うっとりしながらくぐり
歴史を感じながら石畳を歩いていくと
中心には ひっそりと佇む教会
広場には 必ずある 大きな井戸・・・

なんとステキな おもてなし なのでしょう

100余りの村が点在していて
村の規模などはそれぞれ
小高い丘の上にあったり 街道を挟んで細長くあったり
観光地化されて賑やかだったり(でも、ワインも超一級)
ポツンとあったり と
だから 一つとして同じでないおもてなしをうけられます
それが いつも楽しみの一つ
ワクワクします

村を散策しながら
Degustasion(試飲)&Ventes(販売)という
看板を見つけては
少し勇気をだして 中に入り
(日本でいう酒造蔵のフランス版)
年代物のカウンターでの慣れた感じの訪問客と
造り手さんとの やりとりを 羨ましく眺め
語学力の乏しい私ですが
自分勝手な想像力をはたらかせ
造り手さんとの会話(?)を楽しみながら
自分好みのワインに出逢っています



 


・・・alsaceワインの美味しさの素・・・
ワイン造りに理想的な環境をもたらすヴォージュ山脈
大陸性気候による寒さと湿った空気をさえぎり
十分な日照時間に恵まれています
また花崗岩、砂岩などが複雑に入り組む地質が
alsaceのワインの個性を引き出しているそうです

スラリと長い緑色のボトルが特徴
主に 白ワイン
フランスの他の産地のように村名や畑名ではなく
ブドウの品種名で呼ばれています


白ワイン 6品種
☆Riesling リースリング
☆Gewurztraminer ゲヴェルツトラミネール
☆Sylvaner シルヴァネール
☆Pinot Blanc ピノ・ブラン
☆Tokay Pinot Gris トケイ・ピノ・グリ
☆Muscat d'Alsace  ミュスカ ダルザス
赤ワイン 1種類
☆Pinot Noir ピノ・ノワール

ワインの特徴は また いつか
味わいながら
描いてみたいと思います



























2014年7月6日日曜日

Maison a Colombage





ゼラニュウムがよく似逢ってます
alsaceを訪れるたびに不思議なくらい
温かく 穏やかな空間につつまれます

ヴォージュ山脈の東側、南北に約170kmに
わたって 美しい葡萄畑が連なり
そこに点在する 可愛らしい村々・・・
その村々を彩っている木組みの民家
       ❝Maison a Colombage❞(コロンバージュ)

              

    
コロンバージュは木材による柱・梁により骨組みを作り
外部に露出させ骨組みの間に石材や土壁、煉瓦などで
壁体を作り 重荷を支える構造だそうです

英語ではHaif Timber ハーフティンバー
「半木骨造」と称されています
 

 




中世ヨーロッパの森林の多い フランス、ドイツ
オランダ、イングランド地域においてつくられたそう。
16~17世紀頃、建材物の石材が乏しかったためalsaceでも
コロンバージュの民家は建てられました
しかし、そのほとんどは度重なる戦いで破壊されてしまいましたが
その後、あらたにコロンバージュの家が建てられ
繰り返しリフォームが行われ
外見は伝統を引き継ぎ
家の中は とても現代的
・・・リソウテキ デス・・・

       

La Maison du Sel
愛嬌たっぷり
いまも使われている
Wissemboug村に

alsaceの建物は青・赤・緑・紫・ペパーミントグリーンなど
壁の色がカラフルで屋根の形もさまざま
高さや間口も異なっているのに
とても 仲良く 佇んでいます
村々を散策していても 飽きずに
いつまでも楽しめます
きっと 木材や漆喰などのポッテリとした温かい風合いと
alsaceの人々が伝統を大切に守り続けている想いが
このステキな空間を醸し出しているのだと思います


お気に入りのコロンバージュが いくつもあって
毎回 同じものを写真におさめてしまいます




コロンバージュの家は動産?不動産?

その昔、法律では土地は家屋と別々に
売買され たとえ土地を追われても
家は解体して別の土地で組み立て直すことが
できたそうです。移築しやすいように木材には
番号がふられ 釘も錆びない木製が使われていました
また 1階は石造り、2階が木造という家屋は
土地を移動させる必要のない裕福な家の場合が
多かったそうです
                 ・・・フランス政府観光局パンフレット参考・・・

コロンバージュの家々を眺めていると
1階部分は小さく 2階部分からは
1階より張り出しているものを
よく見かけます
これは いたずらに建てられたわけでなく
昔の税法で、地上階の面積に対して
建物の税金が課せられたため
税金対策なんですね
イマ モ ムカシ モ カワラナイ デスネ




コロンバージュは美しく 合理的で
とても エコロジーですね
今回 載せている写真は
今までに幾度となく訪れた時に
撮ったものです

この8月から1年の予定で
alsaceに滞在します
たくさんのステキなコロンバージュに
出逢えますように