2015年3月30日月曜日

L'agneau pascal

 昨日 Obernaiオベルネの 春祭りに 行って来ました ワイン街道村のオベルネはストラスブールから電車で30分くらいで行けて  こじんまりとした雰囲気を味わいたいときにはピッタリの町です それに 美味しいお菓子屋さんが 数件揃っていて 毎回 どこのSalon de Théでお茶をしようか 悩んでしまう
それにイベントのあるときは 広場にたくさんのお店が出ていて チーズ屋さん ソーセージ屋さん ハチミツ屋さん 南仏の香りたっぷりの石鹸屋さん ハーブティ屋さん 雑貨屋さんなどとアクセサリーや小物の手作り市が混ざっていて とても 興味深いし フランス人の好みや関心が観察でき  お店の人と お客さんのやり取りを聞いているだけでも楽しい フランス語がわかるふりして ニコニコ聞いていたら  たまに あなたもそう思うでしょ なんて同意を求められると 困ってしまうんだけど・・・とにかく 市場は楽しい 店舗では味わえない気楽さがいい 

 今朝の朝食は L'agneau pascalアニョーパスカル(復活祭のアルザス伝統焼菓子)です ついに 味わえる日がやってきました 仔羊の形したスポンジケーキ  可愛くて可愛くて 食べる前に 色んなポーズで写真撮影です ひよこ饅頭を食べるときより 緊張しますね 頭からいただくか お尻からいただくか・・・頭から かぶりついたり ナイフを入れるのは やはり残酷なのでお尻から いただきました 
この子は以前にも紹介したお菓子屋さんGross (本店オベルネ 支店ストラス・セレスタ)のもの とってもシンプルだけど しっとりしていて さわやかなレモンの香りが後引く 美味しさ はまります

その昔 キリスト教では仔羊が 身代わりになってくれたことから 作られている復活祭のお菓子なのに 私みたいに お尻から?なんて 楽しみながら いただいてゴメンナサイ っといっても 復活祭を祝うお祭りに行っても 子供たちが楽しめる お祭りになっているからいいかな?なんて

まだGrossのアニョーパスカルしか味わってないけれど 甘さ 食感 味わい 私好みに出逢えて 感激中~ あっ お菓子屋さんとかに行ったら必ず その店のスペシャリテや郷土菓子を味わうようにしていて 昨日もGrossで ナッツたっぷりの焼菓子を発見し これは何ですか?と尋ねたら 最初は口頭で説明してくれて 頭のなかで味を想像していたら 私の仕草が お店の人に どう映ったのか 味見をさせてくれて  その味を知ることができるのも嬉しいけれど その ちょっとした  やりとりに ココロがうごきますね

サマータイム

 最近 クリスマスの時と同じくらい 週末のシュケジュールが過密 来週末は いよいよPaques(復活祭)の日 今日も はりきって 以前からチェックしていた Paquesのお祭りに行こうと 駅に行き 電車の発着時刻を確認しようと掲示板と時計を見たら 乗るはずの電車がとっくに出発していて・・・というか 私の時計は10時30分 駅の時計は11時30分 何が何だか とても奇妙な気持ち 時計の電池切れかな?なんて 呑気な私 そう 3月29日(日)の明け方に サマータイムに切り替わっていたんですね  日本では味わうことが出来ないから 切り替わる瞬間を味わおうと思っていたのに すっかり忘れてました



 

隣人


アルザスに来て8カ月が過ぎ 一向に私のフランス語は上手くならない ほんと悲しくなるくらい 話せない  訪れた村々やレストラン ワイナリー 散歩していて居合わせた おばあちゃんとか 色々 尋ねたいし 感想を上手に表現したい  また文化の違いと 話せないせいで 些細なことがこじれてしまい 関係を修復しようとしても 言い訳すらできず 歯がゆい毎日をおくっている 半年もすれば語学力がつき 役所関係のやり取りもスムーズにできるかなと来た当初は思っていたのに銀行口座すら自分ひとりで解約ができない(銀行の場合は銀行の方が強引で解約させてくれなかったのですが そのフランス人の強引さに負けてばかり) これは何とかしなくてはと頑張るのか諦めるのか 気持ちをウロウロさせているところに 先日 私の住む学生ワンルームアパートの住人と玄関で出逢い 彼女のほうから話しかけてきた 彼女は弁護士を目指していて  日本にも興味があるらしくて 彼女が このアパートに引っ越してきたとき 大家さんが 日本人(私)が住んでいることを話していたらしく 私と会える日を楽しみにしていたそう この瞬間  おもいきって フランス語会話の相手になってほしいと お願いしてみました 彼女は快く 引き受けてくれ リンゴを食べながらお話しましょうね と言ってくれたのが なんとも 素朴 忙しいのにもかかわらず 銀行口座の解約手続きの手紙の書き方を教えてくれ もし 私が不安なら銀行にも付き添うよとまで言ってくれた 銀行への苦情を書くようにも勧めてくれ 苦情までは書かなかったけれど さすが弁護士を目指しているだけあって 解約するにも 職業柄を発揮  安くで旅行できる方法とか いつも細かく 教えてくれる  お礼を言ったら  もし外国人の私が日本に住んで 銀行などの複雑な手続きは出来ないでしょ だから当たり前のことをしているだけだよ と言ってくれた 二十歳すぎの若者に ただただ 感謝です フランス語上達を諦めかけてたけど この出会いのおかげで もう少し頑張ってみることにしました

 
 





2015年3月14日土曜日

春のおとずれ ・・・Paques 復活祭・・・

アルザスに 春が訪れていることを 少しづつ感じ 浮足立っていて 何か忘れているなぁっと思ったら ブログを描くことをサボっていました  1・2月は本当に寒くて 空が重く どんよりしていて お菓子屋さんや雑貨屋さんのウインドウも 美味しそうなんだけど なんとなく色合いが滋味で 人も お家に引っこんでいて 街全体が シーンっとしている感じ そしたら 先々週あたりから スミレやスイセンが顔をのぞかせ 滋味だった植物園や美術館の中庭に 暖かさがもどってきて 外出好きの私を遮っていた 重い空も  あの分厚い雲は何処へ?とたずねたくなるくらい明るくなり  春をめいいっぱい感じたくなって・・・っとブログをサボッていた言い訳はこのくらいにしようかな

2月の謝肉祭(カーニバル)で お菓子屋さんのウインドウを にぎやかにしていたBeignet(ドーナツみたいな揚げ菓子)から キリスト教徒の最も大切なお祭り”復活祭” フランス語でPaquesパック 英語でEasteイースターのお菓子である 卵やウサギ 魚などの形をしたチョコレートやケーキにバトンタッチ  
復活祭はキリストの復活と春の訪れを祝う移動祝日 聴きなれない移動祝日 なぜ移動するかというと復活祭は春分の日からの初めに来る満月の日の次の日曜日となっているからだそうです フランスでは復活祭の翌日の月曜日もLundi de Paquesといって この日も祝日になるんです そして子供たちは復活祭前後の2週間 学校がバカンスとなり 先日 冬休みがあったのでは?と思うくらい この国はバカンス天国です
自然や生命の再生をも表す春分 キリストの復活 それを象徴する 卵や多産であるウサギや魚をモチーフにした お菓子やオーナメントなどの飾りで 春の訪れを祝い みんなが楽しみにしている祝日 クリスマスの時もみんながココロ待ちにして街全体が浮足立っていたけれど 復活祭も そんなかんじなのかな?これから復活祭までの毎週末 どこかの町や村々で 復活祭が行われるらしく クリスマスのときみたいに 明日から ウロウロしてみます ステキなものと出逢えますように 
お菓子屋さんは 今から もっと復活祭のお菓子で賑やかになるそうで 私もまだ 少ししか写真に納めてなくて これから みつけてはブログに載せていこうと思っています またサボったらゴメンナサイ


そう 忘れてはならない アルザス地方だけの復活祭のお菓子
AgneauPascalアニョーパスカル スポンジケーキのような卵を別立てにしたビスキュイ生地で焼いた 仔羊の形をしたシンプルな焼き菓子 アニョーは仔羊 パスカルは復活祭の意味 
羊がモチーフになっているのはユダヤ教の「過ぎ越しの祭」のときに仔羊を いけにえ として食べていたことが由来になっているそうです 宗教や聖書を全く知らないから 詳しく説明できなくてゴメンナサイ 私の大好きな仔羊が犠牲になっていて 感謝の気持ちをアニョーパスカルで表しているのかな

この素焼きの物体はアニョーパスカルの型なんです 一見 羊なの?と思ってしまうんですが ここにビスキュイ生地を流しいれ オーブンで焼いて 型から出すと少しリアルな仔羊が現れくるそうです 型は以前 ブログで紹介したSoufflenheimアルザス陶芸村で焼かれているもので 工房や職人さんによって ひとつずつ表情や雰囲気がちがうらしく よく中を覗いて買いたいところですね っといっても こればかりはお菓子を作って 焼きあがるまでわからないですよね  どうせなら ひょうきんな仔羊にであいたいな 眉毛があるとか・・・




先ほどスーパーマケーットに行ったら なんだか 眩しいくらい輝いている売り場が目にとびこんできて なんと金色や赤色などでラッピングされたチョコやお菓子たちで ここにも もちろん 卵やウサギ 魚などのモチーフが勢ぞろい 復活祭のお菓子売り場だったんです MilkaやLindt M&Mなど各お菓子メーカーの普段お目にかかれないものに出逢えて 楽しませてくれますよ

 アルザスのシンボル  コウノトリも並んでいて アルザスの人々がコウノトリを大切に思っているんだなと つくづくおもいました
 マルシェの八百屋さんでは Pissenlitタンポポの葉っぱ が春の訪れを知らせてくれています フランスではサラダとして食していてフランス人の春の楽しみのひとつだそうです Pissenlitは別名 寝小便と あまり嬉しくない意味をもっていますが タンポポに すぐれた利尿作用があるからだそうです 日本ではタンポポの葉を食べる習慣がないから今のうちに このタンポポのほんのり苦味と シャキシャキ感を味わっておこうと思います 寝小便しない程度にね
タンポポの写真がなくてゴメンナサイ  今日 マルシェに行ったら ほとんど売り切れていて・・・

2015年3月2日月曜日

お隣の国 ドイツへ

先日 ストラスブールで知り合った ピアニストの山崎典子さん(ストラス在住歴20年)とても 気さくな方で お会いしたばかりなのに お家に呼んでくれたり 昨日は お隣の国ドイツに車で 案内してくれました ストラスブールから ライン河を渡りKehlケール へは10分くらい そのお隣の町Offenbourgへは30分くらい 国境を感じます  ちょっとした小旅行気分です Offenbourgでは典子さんオススメのアンティークショップやドラッグストアなどに連れていってもらい ドイツの価格の安さに驚いてしまいました 噂にはフランスで買い物するのが馬鹿らしいくらい安く  アルザスに住む人は ドイツまで買い物に来ていると聞いていたけれど ホントに驚きの値段!!価格破壊!! ドイツでの価格破壊に驚きすぎ お腹もすきだし連れていってもらったKehlケールのMarlenという地域にあるドイツ料理レストラン!!

 Gasthaus u.Café
"Zum Ochsen"
KehlerStrabe 9
77694 Kehl Marlen
Tel 07854 230

ドイツ語で”牛”という名のレストラン
私たちはSchnitzelシュニッツェル(仔牛ヒレ肉のカツレツ風)を目当てに来たのですが メニューをみると 何やら美味しそうな料理が並んでいて(もちろん典子さんにドイツ語を訳してもらいました) 鹿やイノシシのジビエ(野生肉)なども魅力的  私はSauerbratenザウアーブラーテンというドイツの代表料理を選びました 牛肉をワインビネガー・香辛料・水で3・4日間 漬け込んだものを焼いたオーブン料理 ソースがたっぷり かかっていて煮込み料理に見えるのですがSauerが酸っぱい Bratenが焼くという意味らしいです 独特の酸味と 柔らかなお肉の食感に感激 クランベリージャムをつけて いただくのですが 少し抵抗があったけど思い切って いただいたら アラッ不思議 味に奥行きがでて ワインのススムコト・・・付け合わせはアルザスでもお馴染みのスペッツェル(玉子たっぷりの愛嬌たっぷりパスタ)でした  このレストランで食べたスペッツェルは モチモチしていて脂っぽくなく 粉の味が美味しく ザウアーブラーテンのソースと絡めると もうやめられない とまらない 炭水化物ダイエットは断念です このお店では付けてなかったけどロートロール
赤キャベツの煮物 とクヌーデル ジャガイモの団子が添えているのが定番らしいです

Schnitzelシュニッツェル 本来 仔牛ヒレ肉にパンコをつけて揚げ焼きしたものらしいですが このお店では仔牛はもちろん 豚肉やチキン 七面鳥とバラエティゆたか  仔牛も魅力的だったけどザウアーブラーテンが牛さんだから七面鳥にしました 写真では分かりにくいのですが ワラジくらいの大きさのが2枚もついてきて フライドポテトが山盛りついてきて13€に驚き いや値段よりも この揚げ加減に脱帽です 衣がカリッと しなやかに揚がり 中の七面鳥はジューシィ  塩・コショウ・レモンというシンプルな味付け 衣のサクサク感を味わうならレモン無しでもいいくらい そして 大袈裟かもしれないけれど 生まれて初めて フライドポテトの美味しさに うなりました 乾杯にビール そして白ワインにうつっていたのに 私はビールをおかわりしました 食べきったフライドポテトのお皿に油がほとんど ついてないのに驚き 厨房にいって 見学させてくださいとお願いしたくなるほどです 自分で揚げ物を作って 納得したことがない私にとっては もう 憧れの的?です
最初は 食べきれなかったら お持ち帰りしようなんていっていたのに すっかり胃袋におさまり デザートもいただきました
オレンジのタルト これまたシンプルなタルト
タルト生地に生のオレンジと卵・牛乳・砂糖のアパレイユを流して焼いてあって 欲をいうなら アパレイユにコアントローかバニラなどの 香りがあれば・・・オレンジの果肉がゴロゴロ入っていたので 助かった





このレストランのメニューを制覇しようと思ったのですが Kehlの中心街にはストラスブールからバスや電車で簡単に行けるのに  このMarlen地区は車でないといけないそうで また典子さんに連れてきてもらうことにしました  5月なると ホワイトアスパラガスのメニューが登場するらしく それも かなりの美味しさらしいです 今からホワイトアスパラガスの季節が待ち遠しいです