2015年3月30日月曜日

隣人


アルザスに来て8カ月が過ぎ 一向に私のフランス語は上手くならない ほんと悲しくなるくらい 話せない  訪れた村々やレストラン ワイナリー 散歩していて居合わせた おばあちゃんとか 色々 尋ねたいし 感想を上手に表現したい  また文化の違いと 話せないせいで 些細なことがこじれてしまい 関係を修復しようとしても 言い訳すらできず 歯がゆい毎日をおくっている 半年もすれば語学力がつき 役所関係のやり取りもスムーズにできるかなと来た当初は思っていたのに銀行口座すら自分ひとりで解約ができない(銀行の場合は銀行の方が強引で解約させてくれなかったのですが そのフランス人の強引さに負けてばかり) これは何とかしなくてはと頑張るのか諦めるのか 気持ちをウロウロさせているところに 先日 私の住む学生ワンルームアパートの住人と玄関で出逢い 彼女のほうから話しかけてきた 彼女は弁護士を目指していて  日本にも興味があるらしくて 彼女が このアパートに引っ越してきたとき 大家さんが 日本人(私)が住んでいることを話していたらしく 私と会える日を楽しみにしていたそう この瞬間  おもいきって フランス語会話の相手になってほしいと お願いしてみました 彼女は快く 引き受けてくれ リンゴを食べながらお話しましょうね と言ってくれたのが なんとも 素朴 忙しいのにもかかわらず 銀行口座の解約手続きの手紙の書き方を教えてくれ もし 私が不安なら銀行にも付き添うよとまで言ってくれた 銀行への苦情を書くようにも勧めてくれ 苦情までは書かなかったけれど さすが弁護士を目指しているだけあって 解約するにも 職業柄を発揮  安くで旅行できる方法とか いつも細かく 教えてくれる  お礼を言ったら  もし外国人の私が日本に住んで 銀行などの複雑な手続きは出来ないでしょ だから当たり前のことをしているだけだよ と言ってくれた 二十歳すぎの若者に ただただ 感謝です フランス語上達を諦めかけてたけど この出会いのおかげで もう少し頑張ってみることにしました

 
 





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