2014年5月2日金曜日
オイシイカオ ハ サンモン ノ トク
いつも きまま のほほん一人旅を好む私
Alsaceを旅していると不思議なくらい
夢のような すてきなことに出逢える
その場面は必ずといっていいほど
食しているときなんです
レストランで いつもは好まない
フォアグラのソテー イチジクソース
(Alsaceはペリゴール地方とならぶ
フォアグラ二大産地)をオーダー
香ばしくフルーティな香りとともに
テーブルに、はこばれてきた お皿に うっとり
いそいで写真におさめ
熱々のうちに 頬張り
とろけるような 『美味しい』が
口の中 のど 鼻にぬけ
「こんなに美味しいフォアグラはじめてぇ」と
思った瞬間 横のテーブルから
隣席・・・「C'est bon?(おいしいかい?)」とたずねられ
私・・・・・「C'est excellent!!(とっても おいしい!!」
隣席・・・「私も同じものを頼んだよ メインは何にしたの?」
私・・・・・「Matelote(うなぎの白ワインの風味豊かな軽いクリーム煮)」
・・・・
メインも同じものを頼んでいたらしく
さらに その会話を聞いていた別の人が
私の食いしん坊ぶりを察知したらしく
その方の 前菜のアボカドと蟹のムースをわけて下さったりと
おいしい食卓がさらに 美味しくなる一コマ
また 1つ星レストランで 一人で昼食
(普通 フランスではレストランで一人客は あまり見かけない)
周りの席は 8人男性常連客グループ、夫婦、友人同士などなど
複数で 賑やか♪
そんなフランス人たちの食べっぷり 話しっぷりを
観察しながら 私も負けじと(勝つ必要はどこにもないけど)
我がテーブルを
シャンパンやリースリング 美味しいお皿で彩り
まず 精一杯 五感を働かせ
一人大宴会となるのです
楽しいオーラがでているのかな?
最後の お茶にさしかかるころ
グループ客の一人がやってきて
私のテーブルの席に座り
お客さん・・「さっきから楽しそうに食事してるね。
職業は?何で一人なの?」などなど 質問の嵐
私・・・・・・・「C'est mon plaisir(これが私の楽しみなの)」
カッコイイ台詞 一度使ってみたかった
私たちの食いしん坊話はつづき
そのお客さんは このレストランのシェフと知り合いらしく
厨房見学させていただくことになり
スタッフの方が丁寧に案内してくれました
普段 お目にかかれないところに入れる
ちょっとした 特別感が うれしい
これも ”美味しい顔”のおかげ
まだまだ あるよ
ビストロで 友人と二人で(珍しく二人旅)
Alsace旅 最終日、8日間連日
Choucroute(シュークルート)を堪能し
ラストも やはりChoucrouteで有終の美を飾ることに
そのお供に リースリングのグラスワインで乾杯をして
この旅を ふりかえり
「あれが美味しかった」だの
「もっと あのワインを飲んでおけばよかった」だの
食いしん坊たちは盛り上がっていたら
頼んでいないワインが運ばれてきて
スタッフの方が「あちらの Monsieur男性からです」と。
・・・ドラマのよう これも 憧れていた・・・
そのワインは香りたかく 軽やかで 酸味 コク
どれも バランスがいい
驚いて エチケットをみると
「Riesling Grand Cru (特級)」
その アルザス代表のような男性に お礼をいうと
近くの村でワインを醸造しておられ かなりの親日家らしく
仕事で数回 来日したこともあるらしい
なんと ”美味しい顔”は
美味しいコト 美味しいモノを
運んでくれるのでしょう
ParisやLyonのような都市で
こんな場面に出逢ったことはない
フランス人は 食いしん坊が多いとおもうが
アルザス人は 食いしん坊の最上級かな?
食いしん坊は もっと美味しいモノに出逢いたくて
遠い国アジアから来た 食いしん坊を
寛大に 受け入れてくれてくれるのかな?
だから 旅は やめられない とまらない
”美味しい顔”も やめられない とまらない
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